看護部について

看護部では、医師を始め管理栄養士、薬剤師、検査技師など多職種との共同のもと疾病管理・再発予防を行いながら、リハビリスタッフとともに「ADL(日常生活動作)拡大に向けてリハビリ意欲を支える看護」「患者さんの持てる力を最大限に活用した待つ看護」を実践しています。

看護部理念

その人らしさを尊重し一つの言葉、一つの行為を大切にします。

基本方針

1.安心・安全な看護を行います。
2.患者・家族の意思決定を支援します。
3.地域医療・福祉との連携を図ります。
4.多職種と連携、協働を図ります。
5.看護の質の向上と、自己研鑚に努めます。

回復期リハビリテーション病棟協会の『看護ケアの10項目宣言』を基に、看護師・介護福祉士等が患者さんに寄り添い、暮らしの場へ戻れるようにチームで関わり支援をさせていただきます。
私たちは、常に関係職種と連携し専門的知識や技術を正しく提供できるよう努めています。また、入院前より退院後の生活を見据え患者さんや、それを支えるご家族の方と、一緒に考え安心して意思決定できるよう丁寧に関わります。
病院の理念の基、安心で安全な環境を整え、喜んでいただけるような看護・介護を目指しています。

看護部長 高橋美千代

看護師の仕事紹介

これからの人生を、どこでどのように過ごすのか、患者さんや家族を共に考え、そのために何をするのかを計画し援助しています。
早期の機能回復をめざし、『出来る動作』を『している動作』につなげるため、リハビリ担当者と連携を図り、見守る看護を心がけています。
介助があっても自宅に退院出来るよう、地域のケアマネや訪問看護師と連携を図っています。

認定看護師及び療法士の紹介

認定看護師・療法士は特定の領域において,水準の高い看護を行う看護師です。当院ではリハビリテーション看護の質の向上を目指して計画的に育成しています。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師(1名)

脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)を発症すると、運動障害、言語障害、高次脳機能障害と呼ばれる生活に支障をきたす障害が突然に現れることがあります。障害を抱えながらも以前の社会生活に戻れるように、病棟の生活環境を整えたり、患者さんが日常生活上できる事をひとつでも増やせる様に工夫をこらしています。脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、さまざまな障害を抱えた患者さんに、生活再構築のためのケアを行い、その人らしい自立を支援することが役割です。認定看護師としてこれらを推進し、すべての看護師が「考えられる看護」を提供できるように活動して行きます。

認知症看護認定看護師(2名)

認知症患者さんにとって入院という環境は不安や混乱を生じやすくストレスとなります。そのため、安心・安全な環境を整えていくことが重要です。 2017年4月より認知症ケアチームを立ち上げ、週一回各病棟へのラウンド及びカンファレンスを実施しています。その中で、認知症患者さんとのコミュニケーションや対応方法などのアドバイスを行っています。 この活動を通して、認知症ケアへの質の向上を目指し取り組んで参ります。

摂食・嚥下障害看護認定看護師(2名)

摂食・嚥下障害がある患者さんの嚥下機能を評価し、VE(嚥下内視鏡検査)の結果も踏まえて、食べ方の工夫や食形態の選択、また食事摂食時の姿勢の調整などのアドバイスを行っています。患者さんの機能低下に合わせた間接訓練を取り入れた摂食機能療法の実施に積極的に介入しています。多職種との連携を図り、1人でも多くの患者さんが口からおいしく食べられるように活動しています。患者さんの認知機能、栄養状態、呼吸状態、生活背景など包括的に据え、経口摂取に向けてアプローチします。

回復期リハビリテーション病棟協会認定看護師(5名)

ライフスタイルに変調をきたした患者さん及び家族に対して、その人らしい生活が送れるように各職種一丸となってアプローチしています。
リハビリ介護の専門知識や技術を生かして患者さんや家族が安心して家庭復帰できるように活動をしています。

NST専門療法士(2名)

NST専門療法士日本静脈経腸栄養学会が認定する、栄養サポートチーム(NST)の中で患者さんの栄養管理をサポートする事に特化した専門家です。
回復期リハ病棟は低栄養やサルコペニアの患者さんが多く、当院でも8~9割の患者さんが低栄養であり、積極的な機能訓練を行って十分な訓練効果を出すためには、患者さんの栄養状態が良好で適切な栄養管理が重要になります。
そのためにはつねに毎日の患者さんの食事量の摂取状況や体重の変化、リハの状況や病棟での活動状況を把握し、リハカンファレンスや栄養評価に積極的に参加して、機能やADLと同時に栄養状態も回復できるようサポートしています。

日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士(1名)

摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士とは、摂食嚥下の機能低下の予防・摂食嚥下障害者の機能回復を支援します。
「摂食」とは食物を摂ること、「嚥下」とは食物を飲み下すことです。つまり「口から食べる」ことです。人は加齢に伴い、食べる・飲み下すといった機能が低下します。また、疾患によっては摂食嚥下機能障害を合併し、口から食べることが困難となる場合があります。しかし、口から食べることは、生きる希望となり笑顔を生みます。再び「口から食べる」機能を取り戻すために、多職種で連携し機能改善に取り組みます。

群馬認定介護福祉士(9名)

群馬県の事業所に勤務する介護福祉士を対象に、介護現場のリーダーとして必要な知識・技能を養成研修を行っていて、県独自の認定基準でぐんま認定介護福祉士とし、県のホームページなどで公表されています。
当院でも多くの群馬認定介護福祉士が所属しています。
医療の現場では他職種と情報共有したり連携することにより、患者さん一人ひとりに対する介護の質の確保・向上につながります。
介護福祉士もチームの一員として、看護師と一緒に介護という専門的視点を持ってケア介入し、更に日常生活介助ではリハ的視点を持って「自立支援ケア」を行っています。


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